古い楽器のレストア、リファインの工程を、やってきたところまで連載開始します。

ずいぶんと、ブログをお休みしてしまいました

2017年の12月に、仕事の都合で、単身で東京に移動して、、

18年の1月に転職してから2か月余り、怒涛のの研修と試験に一心に取り組んで、
3月に、無事に合格したところで、仕事が東京になったら行きたいと思っていた、
バイオリン製作学校に入学しました。

5月から、昼間は仕事、夜間と土日はバイオリン製作学校の一年生です。
学生は18歳から30歳台、私も含めて全員、新作のバイオリン製作から習い始めました。

実は私は、大阪にあるバイオリン工房に3年通って1台完成しているのと、
それ以前にも1台を独学で製作しているので、今回で3台目になるので、
入学の時に、ドイツ国のバイオリンマイスターの資格を持つ先生に、
古い楽器の修復を習いたいと、特別にお願いをしていたので、
入学早々に、修理修復の題材に使う楽器を購入しに、先生と輸入業者を訪問して、
他の生徒とは、別のコースを開始しています。

話は変りますが、みなさま、バイオリンについて色々ご存じかと思います。
一番肝心な、音の良し悪しは、何で決まると思われていますでしょうか。
イタリアのクレモナでアマティ、ストラディバリ、ガリネリが製作し、
魔法のニスで塗装され、300年の歳月を経た銘器でないと、
よい音はでない、と、思われてませんか?

楽器に関しては楽器商が販売のために創作したお伽話の部分が多々あって、
TVの特番などでも、いまだに、眉つばなお話が繰り返して放送されるので
困ったものなのですが、

結論、正しい作法で製作された楽器は新作でも、立派によい音で鳴ります。
しかも、そのほとんどはストラドのコピーですので、
立派なストラドモデルの音で鳴っているのです。

だだし、木材は生き物なので、歳月とともにその材質が変化していきます。
私も2000台以上の楽器を試奏しつづけて、
古材でなければ出にくい渋い音色に限れば、製作から100年程度は
熟成に時間がかかるものなのらしいと、経験則的な感覚を持っています。

なので、新作の作家は、自分の作った楽器が良い音になった状態を、
聴くことができないかもしれない。それが、バイオリンの面白いところです。

学校の話に戻りましょう。
古い楽器を修理修復するというのは、中古の楽器をリファインし、
100年以上の歳月を生き延びさせて、ほんとうの良い音のでる、
渋いおじいさん、おばあさんバイオリンに育てるということです。

なので、買ってきた(そこそこ高価な、、)楽器を、
さっそく、バラバラに分解していきます。

ざっと、工程を書きならべると、
指板をはずし、表板をはずし、ネックをはずし、ペグ穴を埋め戻し、ネックを付けかえ、指板を新しくし、
表板のバスバーをはずし、厚みを正しく整形しなおし、横板をはずし、横板の厚みを正しく整形しなおし、
裏板をはずし、裏板の厚みを正しく整形しなおし、

今度は、逆順に、新しいブロックを作って、横板から順に、組み立て直していく。
っていう感じになります。

次回から、順に、これまでの工程を、写真と共に、お話していきましょう。


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